2015年6月30日火曜日

コンコルディア序論2

menbouです。
今日の本因坊戦はニコ生解説込みでなかなか面白かったですね。
前回に続いてコンコルディアのルール確認が主です。

・ゲームの準備

各プレイヤーには以下の初期資材が与えられます。
  • 初期手札(護民官、元老院議員、長官×2、建築家、商人、外交官の7枚)
  • ※初期商品(レンガ、食料×2、道具、ワイン、布の6つ)
  • ※初期資金(1番手は5金、2番手は6金、3番手7金・・・)
  • 入植者駒(ローマに人1船1、倉庫に人2船2)
  • 最終番手のプレイヤーのみ、大長官カード
このようにコンコルディアは初期資金の僅かな差以外は全員が共通の状態で開始されるのが特徴です。

※拡張ルールを採用した場合、以下のように変わります。
  • 固定の初期商品なし
  • 初期資金+20金
  • 各プレイヤーは最初のターン開始時に初期商品の購入を行います。この時の売買は商人使用時と異なり、何種類の商品でも購入することができます。
(個人的に初期番手による格差が広がると思ってるので、あまり好きなルールではないです。)

・ゲームの進行と終了

ゲームは1番手のプレイヤーから時計回りに手番を行っていくことで進行します。
手番のプレーヤーは手札からカードを1枚選び、効果を処理します。
使用されたカードは捨て札となり、しばらく使用できなくなります。また、捨て札の回収も「護民官」のカード効果によって行います。
誰かがゲーム終了条件を満たした場合、そのプレイヤーはコンコルディアカード(=7勝利点)を獲得します。残りのプレイヤーは最後の手番を行い、その後に点数計算と勝敗判定を行います。

ゲーム終了条件は以下の2つです。
  • 15軒目の都市を建設する(建て切り)。
  • カード市場に出ている最後のカードを購入する(カード枯れ)。
どちらかの条件が満たされた時点でゲームは終了し、2番目以降に条件を満たしたプレーヤーへのボーナスはありません。

コンコルディアは何かの効果で手番が飛んだり逆流することはなく、手番にやることもカードを出すだけなのでゲームの進行は非常にシンプルです。
ゲーム終了条件を満たしたプレイヤーにはコンコルディアカード。←ココ重要

・点数計算と勝敗判定

点数計算はコンコルディアの中で一番ルールがややこしい部分です。初めのうちは勝利点を意識せずにプレイした方が楽だと思います。ルールを理解せずとも建築とカード購入を行っていけば自然と点は上がります。
一応、説明は書きますが。

コンコルディアの勝利点はゲーム終了まで獲得した人物カード(初期手札含む)とコンコルディアカードによって得ることができます。

各人物カードは古代の神1柱に対応しています。神々は特定の偉業(たとえば居住している属州の数や、入植者の数など)に対して個別に褒美を与えます。(日本語版ルールブックより)

例を見てみましょう。ここに建築家のカードがあります。

対応する古代の神を示しているのは矢印の部分で、建築家はJUPITER(ユピテル)神に対応しています。対応する神はカードの種類ごとに固定です(ただし外交官に限り初期手札にあるカードとカード市場に並ぶカードで対応する神が異なります)。
JUPITERの効果は「レンガ以外の都市にある自分の家駒1個ごとに1勝利点」です。例えば、ゲーム終了時に建築した家の総数が12軒で、その内にレンガに建っている家が3軒あったとすると、この建築家のカードは9勝利点ということになります。
また、ゲーム終了時にJUPITERに対応するカードを複数持っていればそれぞれ重複します。
要するにドミニオンにおける地下室と計算は同じで「1枚の点数×持っている枚数」がその古代の神の点数になります。これをそれぞれの神ごとに計算していった合計がそのプレイヤーの点数になります。(コンコルディアカードを持っているプレイヤーのみ最後に7点が追加されます。)

ゲームに登場する古代の神々には以下の通りです。
VESTA(ウェスタ) [元老院議員が対応]
所持金10金ごとに1勝利点(端数切捨)。ゲーム終了時に残された商品も全て売却したものとして計算に加えます。

JUPITER(ユピテル) [建築家、外交官(初期)、執政官が対応]
レンガ以外の都市にある自分の家駒1個ごとに1勝利点。

SATURNUS(サトゥルヌス) [長官、外交官(市場)が対応]
1つでも家が建っている属州1つごとに1勝利点。

MERCURIUS(メルクリウス) [商人が対応]
自分の家駒で生産できる商品駒1種類ごとに2勝利点。

MARS(マルス) [護民官、入植者が対応]
ゲームボード上にある自分の人と船の駒1個ごとに2勝利点。

MINERVA(ミネルヴァ) [各専門家が対応]
各専門家カードに示されている商品に対応している都市にある自分の家駒1個ごとに示されている勝利点。レンガ・食料・道具は1個ごとに3勝利点、ワインは4勝利点、布は5勝利点になります。


明らかにややこしいルールですが、手札の各カードには使用時の効果とは別に点数札としての裏に顔があること、各プレイヤーはカードを買うごとに勝利点の収入源も分化していくことを理解するのが重要かなと思ってます。
プレイすれば分かることですが、1枚辺りの点数上限が意外と低いので、勝つためにはある程度は満遍なく点を上げていくことが必要になります。アグリコラで言うとファミリールールとアドバンスルールの中間くらいの自由度かもしれません。


今回はここまでです。
次回でようやくルール説明が終わります。内容は各人物カードの効果説明になりますね。ぶっちゃけやってみないと分からないゲームなので、とりあえずは適当な卓に入ってみて分からない部分だけ確認する形にするのが一番だと思います。

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